猿若句会2019年9月例句会特選句集
(2019年9月21日)
◎=特選 ○=秀作 △=佳作
◎ 首筋に後れ毛繋り秋日傘 児玉竹子
◎ 種バレの二時間ドラマ見る夜長 丸本 武
◎ 台風の暴れし跡の闇深し 長谷川英夫
◎ 心配の種は尽きねど南瓜煮る 宮島久代
◎ 新涼やイエスは永遠に首をたれ 中村克久
◎ 追加して新蕎麦二枚啜りけり 高橋 均
◎ デラシネや帰り損ねた海猫と居る 中村呆信
◎ 山越えや芒の向こう富士の山 原 健一
〇 茶屋街の糸のほつれや秋簾 花柳小春
〇 秋の灯や好きな映画の話など 川上登美枝
〇 小さき首ごろり転がる衣被 大橋一火
〇 種子島薄が原に鬨の声 古明地昭雄
〇 目を閉じて瀬音の秋の響きかな 内野和也
〇 蹴りあげしボール吸い込む秋の天 柴田弘道
〇 馬ねぶた燃えてたちまち九月かな 伊藤 理
△ 愛犬の首輪を競う秋の道 佐竹茂市郎
なお、知の木々舎のブログhttp://blog.so-net.ne.jp/chinokigi/ 月前半期(1~14日)には「猿若句会秀句選」が掲載されています。