パソコミ誌『あ』の電脳版

猿若句会直近の[例会特選句集]、連句・友多加座の[最新巻]、私家版辞典[酷誤呆典]、掌エッセイ[信想究迷]などなど

2022-01-01から1年間の記事一覧

 戦争は必ず勝ち負け決まるまで  呆信

一〇〇〇字文コラム 第五話 戦争は必ず勝ち負け決まるまで 呆信 八月十五日 戦争に負けた日 確か、あの日も暑かった記憶があります。と言うか、何か妙に空気が乾ききっていたという印象だったのを覚えています。家のラジオの調子が悪かったので、大人たちは…

休題 嘘八百 んにちは、今日は7月21日です。だから、私の誕生日、つまり85才になりま した。しかし、あらためて「誕生日、おめでとう」などと言われても、応えに困 ります。子供の頃から誕生日を祝ったり何かの催しを行う習慣は全くありません。 まぁ、いず…

千字文コラム 不定期刊 ほんの少しの本当 八百の嘘 第三話です。どんな話でしょう。とにかく始めてみます。 呆信 第三話 私は勉強が嫌いでした 正直書きます。私は勉強が嫌いでした。<でした>と言う過去形は違います。本当は<今も>嫌いです。つまり、<…

千字文コラム《第二話 愛称で呼び合う家族》

ほんの少しの本当 八百の嘘 お待たせしました、第二話です。呆信 第二話 愛称で呼び合う家族 愛称の話を続けます。学区制が変更になり、通称官舎と呼ばれた曙町の最北端から染矢清一郎なる男が転校してきた。お互い勉強嫌いだが読書好きな二人が仲良くなって…

千字文コラム 不定期刊

ほんの少しの本当 八百の嘘 少しの嘘なら平気で書きます 面白ければの話 どうせ真実なんて追求できないのなら 本当らしくは書きますが 真実は不明です。当初 4月1日スタートの予定でしたが、 間にあいませんでした。月内にはオープンは出来ました。ま、いい…

千字文コラム 《第一話 オミチョバチャンとマコちゃん》

第一話 オミチョバチャンとマコちゃん 高橋金蔵・シゲ夫妻の昭和十年代(1935~1945年)は波瀾万丈だった。だとしたら信夫年尾(シノブトシヲ)・民江夫妻の十年も波瀾八千丈位だったろう。立川市仲町(現曙町)の夜店通りの高橋家。昭和八年、嫁に行った民江に初孫…