パソコミ誌『あ』の電脳版

猿若句会直近の[例会特選句集]、連句・友多加座の[最新巻]、私家版辞典[酷誤呆典]、掌エッセイ[信想究迷]などなど

猿若句会2020年7月例句会(7月18日)特選句集

 

猿若句会2020年7月例句会(7月18日)特選句集

 

◎=特選  ○=秀作  △=佳作

◎ 階を蟻が追い越す老の足         柴田弘

◎ 電線の影さへえ拾ひゆく暑さ      高橋 均

◎ 霧雨や蜘蛛の巣白し庭の朝     原 健一

◎ 献灯の仄と揺れをり宵の宮         児玉竹子

◎ 見ても見ぬ振りして見たる裸体かな         丸本 武

◎ 一体の仏像に礼風死す日         宮島久代

◎ 前掛を外し迎へる神輿かな         川上登美枝

◎ 白絣高下駄軽し石塀小路         古明地昭雄

○ 一雨に土にほひたつ簾かな         伊藤 理

○ 夏祭年に一度のいい男         花柳小春

○ びしょ濡れの笑顔眩しき祭の子         中村克久

○ コロナ禍のはよ行き過ぎよかたつむり         長谷川英夫

○ るんるんと祭姿の父子連れ         大橋一火

○ また一つ年を取ったり祭笛     佐竹茂市郎

○ 生き方の理想は孑孑浮き沈み         中村呆信

 

「ひとこと」今月分ですが大幅に遅れてしまいました、申し訳ありません。まず今月の巻頭句の句意から書こうとしたのですが、うまくいきません。皆様はどう読んで選句出来たのでしょうか? 階(のどの部分で)を,蟻が追い越したのは(仲間の蟻、いや追い越い越されたのは私でしょうね)(とすると、老いの足は私の足=私が老いを感じた)半ば強引に句意を探ると、これで良いでしょうかね。何とも力不足どうにもなりません。時間も無いので今月に限ってご勘弁ください。

 

 ◆なお、知の木々舎のブログhttp://blog.so-net.ne.jp/chinokigi/ の月前半期(1~14日)には「猿若句会秀句選」も、同じ事由で復活再掲載を始めています。

います。